日本国籍の人であれば、パスポートさえ持っていればほとんどの国へ渡航できる時代ですね。
しかし、2021年からETIASの申請が義務化されることになり、ヨーロッパへの渡航の際に入国申請が必須となります。
そこで今回は新たに導入されるETIASについて詳しくみていきたいと思います。
ヨーロッパ入国にETIASの申請が義務化【2021年から】

ETIAS(エティアス)とは?
欧州渡航情報認証制度(ETIAS:エティアス)とはビザが免除されている日本やアメリカなどの国民が、シェンゲン協定国であるヨーロッパの一部の国に(ドイツ、イタリア、フランスなど26ヶ国)にビザを取得せず訪問するために必要な欧州渡航情報認証制度です。
出典:ETIAS
上記の通り。
今までは、ヨーロッパにはパスポートのみで渡航できましたが、2021年からは渡航前にETIASの申請をし、入国許可を得ないと入国ができません。
近年、ヨーロッパ以外の国でもこういった制度を取り入れている国が増えていますね。
例えば、
- アメリカ「ESTA」
- オーストラリア「ETAS」
- カナダ「eTA」
上記3ヶ国では既に導入がされています。
ETIAS導入の背景は?
ETIAS導入の背景としては以下の2点が挙げられます。
- 頻発するテロからEU諸国の安全を守るため
- 難民移民流入問題対策
上記のように、ビザなしでEUに渡航できる人の安全性チェックを強化することが最大の目的となっています。
ETIASの対象国は?
アイスランド、イタリア、エストニア、オーストリア、オランダ、ギリシャ、スイス、スウェーデン、スペイン、スロバキア、スロベニア、チェコ、デンマーク、ドイツ、ノルウェー、ハンガリー、フィンランド、フランス、ベルギー、ポーランド、ポルトガル、マルタ、ラトビア、リトアニア、ルクセンブルク、リヒテンシュタイン
上記の26ヶ国が対象となっています。
イギリスとアイルランドは対象外
イギリスとアイルランドはシェンゲン協定に加盟していないため、ETIASの申請は不要ですので、現状通りパスポートのみで入国可能です。
ETIASの申請方法は?
ETIASの申請はオンライン申請のみとなるので、スマホやパソコンが必要となります。
申請料金と申請日数
申請料金と申請日数は以下の通り。
- 申請料金:7€(18歳以上)
- 申請日数:最短96時間、最長2週間程度
18歳未満は申請料金がかかりません。
また支払いはオンライン決済となりますのでクレジットカードが必須となります。
なお、カードブランドの詳細については決まり次第発表される予定です。
申請日数については、最長で2週間程度かかるとのことなので、出発日から逆算して余裕を持って申請する必要があります。
申請に必要な情報
ETIASの申請フォーム上で入力が必要な項目は以下の項目となります。
申請者情報
1.姓
2.名前
3.生年月日
4.その他の名前
5.出生地
6.性別
7.現在の国籍
8.申請者の親の名前
9.自宅の住所
10.メールアドレス
11.電話番号パスポート情報
1.パスポート番号の情報
2.他の国籍や市民権に関する情報
3.永住権の住所。その他質問
最初に入国する国
学校または現在の職業情報適格性の質問
1.病状または他の感染性または伝染性の寄生虫性疾患に関連する。
2.過去の犯罪の有無
3.戦争地域の国への渡航歴
4.移民または渡航履歴について
5.EU加盟国にへの入国拒否または強制送還歴
6.申請者が未成年者の場合、未成年者の責任者の身元について7.申請者が申請人本人とは異なる第三者によって提出された場合、その者およびその会社の身元(該当する場合)
出典:ETIAS
ETIASの有効期限は?
ETIASの有効期限は3年間です。
ただし、この3年間でパスポートの期限が切れた場合はETIASも失効してしまうので、再度申請する必要があります。
まとめ
以上、ETIASについてまとめてみました。
このETIASの申請義務化によりパスポートさえ持っていれば渡欧できるという時代は終わろうとしています。
とはいえ、申請自体はスマホやパソコンでできますし、そこまで煩雑な感じではなさそうなので問題はないかと思います。
今後、内容が変更される可能性は十分あるので、動向を随時チェックしていこうと思っています。
